山梨県甲府市に本社がある菓子製造・販売のシャトレーゼが従業員2人に違法な残業をさせたとして、甲府労働基準監督署は5月22日、シャトレーゼを労働基準法違反の疑いで書類送検しました。
シャトレーゼは安くて美味しいことで有名ですが、安く食べれる要因になっていたのが時間外労働者がいたからなのかもしれませんね。
労働環境に厳しくなった近頃ですが、真っ白で会社は成り立つのか?
難しい問題ですね。
- シャトレーゼ
- 労働基準法違反で書類送検
- シャトレーゼは何をした??
- 過去の出来事
シャトレーゼ
株式会社シャトレーゼ

- 所在地:山梨県甲府市
- 設立:2010年4月1日
- 事業内容:食品製造販売およびフランチャイズ店の全国展開
- 代表者:齊藤寛(代表取締役会長)
古屋勇治(代表取締役社長) - 資本金:5000万円
- 従業員:2700名
シャトレーゼの社名は、フランス語で城を意味するシャトーとブドウを意味するレザンを合わせた造語で「ぶどうの城」を意味します。
シャトレーゼは卸売を介さず各地の自社工場からフランチャイズ店舗へ配送しているので低価格で提供できている。
北海道、九州地方などの遠隔地にはそれぞれに工場を設置している!
日本国外店舗には製造拠点のある地域は店舗へ配送するが、製造拠点がない地域は日本の工場で製造した商品を冷凍して航空扱いで送っています。
日本国内店舗は、自前のECサイトおよび直営店以外で販売しておらず、ショッピングセンターからの出店依頼も断っていた。
が、現在は他者と協業し、セブンイレブンやファミリーマート、ローソンなどのコンビニ向けに自社商品を卸売りしていたり、イトーヨーカドーやイオンモールなどのショッピングセンター内で出店もしています!
- 2010年4月-シャトレーゼから分社化
- 2012年10月-オランダに日本国外第1号店を出店
- 2015年4月-シンガポールにアジア第1号店を出店
労働基準法違反で書類送検
労働基準法とは、
労働条件の最低基準を定めた法律です。労働時間や休憩、休日、賃金、安全衛生など、労働者を守るための様々な規定が定められています。

労基の目的
労働者の不当な搾取を防ぎ、人たるに値する生活を営むために必要な収入を確保することを目指しています。
内容
- 労働契約、賃金、労働時間、休憩、休日、有給休暇などの基準
- 安全衛生、年少者や妊産婦の扱い
- 就業規則、災害補償
シャトレーゼは何をした??
- 2023年10月、山梨県北杜市の白州工場の従業員に年間の限度回数を超え、1カ月当たり45時間超の時間外労働をさせた。
- 12月に同県中央市の豊富工場の従業員に月100時間以上の時間外労働などをさせた疑い。

働き方改革で労働基準法が厳しくなり、雇われ者には少し優しく、雇い主には頭を抱えたくなるような法律であることは今回の件でよくわかる。
残業ができないというプレッシャーは思いの外ある。というのが私の考えで、
仕事を多く抱えている人にとっては8時間じゃ足りない。
8時間の中にも休憩や食事の時間がある。
残業を禁止すると、そういった休憩などの時間を削るという考えになりかねない。
そうなると人の労働環境を良くしようと制定した法律ですが、あまりいい印象ではない。
本当に難しい問題である。。。
過去の出来事
シャトレーゼは過去に色々な問題を乗り越えてきた会社です!
乗り越えてきたというと聞こえはいいが、現在も利益を生んでいることがシャトレーゼの強さを物語っている。
不正アクセス
2015年7月27日
シャトレーゼのインターネットサーバ内にあるSQLインジェクションを攻撃する不正アクセスが発生した。28日にその痕跡を発見し調査を開始。
28日夜より公式サイトを情報流出によるお詫びに置き換え、通信販売の受付を一時停止した。
30日、不正アクセスにより約21万人分の会員情報が流出した可能性があることを発表した。
直営店の営業およびサーバーが独立しているシャトレーゼベルフォーレワイナリーの通信販売は通常通り行われていた。
10月13日からオンラインショップを再開して全面復旧した。
無償提供
2021年1月
発生した令和3年豪雪のため福井県内の北陸自動車道上でシャトレーゼの配送トラックが立ち往生した際、積載していた菓子類を社長の指示で周囲の車両にいる人々へ無償提供した。
山梨県が孤立した2014年の平成26年豪雪の際も大月市内の中央自動車道上で同様の対応をしていた。
賞味期限改ざん
2023年
店舗で冷凍販売しているスイーツ「濃厚ショコラテリーヌ」の一部において、同製品を製造する子会社が賞味期限の書き換えを行っていたことが発覚し、9月7日に公式サイト上で謝罪した。
昆虫混入
2024年
購入した菓子の袋にカメムシが混入していたとして、購買者がシャトレーゼのお客様相談室に電話で連絡、シャトレーゼから期限を設けて報告する旨回答を受けたが、期限を過ぎても連絡がなかったため、再度問い合わせし責任者との話し合いを求めたが、拒絶された。
シャトレーゼは、製造ラインを止め2週間かけて原因究明にあたったこと、調理の工程でなく包装工程での混入と推測されることから、製造ライン全体で防虫対策を徹底し、洗浄、殺菌や全点検を行ったこと、過去2年間にさかのぼってもカメムシ混入の事実はなく今回は偶発的なものと判断したことを発表するとともに、客への対応において報告の大幅な遅れや不十分なコミュニケーションがあったこと、信頼回復に向け誠意ある対応をとる所存であることを報告した。
また、カメムシの混入をウェブサイトで公表し、「みなさまに多大なるご心配をおかけした。改めておわびする」と謝罪した。
下請法違反
2025年3月27日
菓子の包装などの製造を委託する下請け業者の商品を不当に受け取らず、無償で管理させていたとして、公正取引委員会はシャトレーゼの下請法(受領拒否の禁止、不当な経済上の利益の提供要請の禁止)違反を認定し、再発防止を求める勧告をした。
公正取引委員会によると、下請け業者11社に対し、菓子の包装などを発注したにもかかわらず、期日を過ぎても一部の商品を受け取らなかった。
受け取りを拒否した商品の総額は、2024年12月30日時点で計約2383万円に上った。うち約1300万円分は、受取期日を1年以上過ぎていたという
そして今回の残業で書類送検。
今回も必ず問題を解決し、消費者を幸せな気持ちにしてくれるでしょう!!
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